みなさん、こんにちは。かずしおです。
今回は、努力について書いてみます。
天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。
山口真由さんの『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』という本を読みました。努力について書かれた本でした。山口さん自身が、努力で成し遂げてきたこととその方法論が書かれてある本です。山口さんの成し遂げたこととしては、東大法学部主席卒業、東大での成績は全部「優」であること、在学中に国家1種と司法試験に合格、財務省勤務、弁護士でタレントということがあげられます。
これらは努力によりできたこと、ということです。そして、山口さんの考え方は、努力できる分野を見つけてそれに最大限の努力をすること、ということです。山口さんの場合はそれが勉強だったということになります。努力の方法論としては、いろいろ書かれてありましたが、模試や試験をとりあえず申し込んで外圧をかけたり、努力を人に見せたり数字にしたり客観化・定量化したり、自分との戦いにするのではなく誰かとの戦いにしたり、優先順位を決めたり、そういったことが自身の経験を紹介しつつ具体的に説得的に書かれてありました。
なるほどなあ、と思います。努力により勝ち抜いた人ゆえに納得できますし、読んだ人に努力で何とかなるという希望を与えてくれます。努力をして何かを成し遂げたい人に方法で間違わないためにも前もって読んでおくべきなのでオススメしたい本と言えます。
努力と才能
努力とよく対極に位置づけられるものとして才能とか遺伝とかがあげられます。うまくいった人は才能があったからだとか、あの人とはそもそも遺伝レベルで違うんだとかそういう風に人は考えられることもあります。たしかに、才能による人の差はあると思いますし、遺伝による影響もあると思います。そもそも努力できることが才能・遺伝で決まっていると言われてしまうとそうなのかなとも思います。シェークスピアやモーツァルトが努力だけで名作を残せたのかこれまた疑問です。イチローは練習がいっぱいなのは間違いないのですが才能にも恵まれていたのではないかなと思います。
ということで、才能なんてない、すべては努力の産物なのだという見解は極論だと思いますし、才能というのは人によってあると思います。自分に何が向いているのか比較的人生の若い間にみつけて、そのうまくいきそうな分野で最大限努力するといいと思います。うまくいかない分野は最低限ハードルを越えないといけないなら最低限超えておいて、その必要もないなら放置しておいて、うまくいくことを最大限頑張るといい結果が出て本人も幸福になりひいては周りの人も幸福にできると思います。
努力と環境
努力できたとしても、環境がよくないとうまくいきません。勉強に努力できても環境が勉強する時間が1日1時間とかだと成果が出るのは困難になったりします。もともと家が裕福とか、周囲にいる人の教養とか、海外生活を子供の頃からしているとか、そういう環境によってどういう人間になるかがある程度決まってしまいます。環境という大海の中では努力なんて消し飛ぶこともあります。例えば、大人になってから必死に英語を学んでも、子供のころからアメリカに住んでいたことのあるバイリンガルにあっさり英語の運用で負けてしまうことは普通です。その他、死ぬほど努力してお金を稼いだ人がいる一方で、もともと大きな資本を持っていて、それを株や不動産に投資してあっさりと億を超えるお金を得てしまう人もいます。努力なんていうものが塵になってしまうときもあります。
でも、だからといって今いる場所で最大限努力するのをやめるというのもどうかと思います。やはり、環境が悪かろうが、なんとかしようと努力する人はうまくいくと思います。
努力と効率
ある論文を書いていた人が、ある資料を探していくつも図書館を渡り歩いても見つからなかった情報がネットで検索すれば一瞬で出てしまったこと言うことがあります。3か月の努力よりも1回の検索という行為が勝るということがあります。何年も頑張ってアルバイトしてきて蓄えた貯金を、メール1回の発行で超えてしまうネットビジネスの勝者もいます。努力に努力を重ねるよりも、極限まで効率を極めて1回行為するだけで結果において勝ることのできることがあります。こういう場合、うまくいくのは頭を使って思考をした時です。思考により効率良くする習慣を身につければ単純努力をいくら重ねてもたどり着けないところまで行くことができるときもあります。
努力できる人は努力だけではなくて、効率性も考えるといいと思います。努力している人は努力が好きだったり、努力を人に見せるのが好きだったり、マゾヒズムが好きだったりします。努力できて工夫ができれば強いです。ネットを使える情報時代なのでなおさら努力をいい方向に結び付けたいものですね。
努力できない人
そもそも努力できない人も一定程度います。努力の方法がわからないのか努力の価値を無駄と思っているのか、努力しなくても周りが助けてくれるのか、とにかく努力しない人、できない人もわりといると思います。そういう人に努力すれば報われる、といってもわかってもらえませんし、変わることもあまりないです。
塾講師をしていた時にも全然頑張らない子がけっこういました。勉強以外でうまくいくものがあればそれでもいいと思っていますが、何もなくて勉強も頑張ることのない人は心配です。努力ができるようになるにはなかなかハードルが高いようです。成功体験を積ませてもうまくいかなかったりします。努力しない人、できない人を努力の人に変えることはとても難しいことだと思います。
努力の価値
努力によってずいぶん人は変わると思いますし、人生もそうだと思います。安易に才能や環境のせいにして逃げずに頑張って努力をしていけばうまくいくことが多いと思います。それでもダメだったら、それは何か理由があると思います。そもそもそこに努力を注ぐべきではなかったとか、その時点で初めて運が悪かったとかそういうことは言えると思います。
努力にはそれ自体結果が出なくてもそれなりに価値はあると思います。(もちろん万能ではないでしょうが。)年をとって努力すらできなくなる前に何か頑張って手に入れてみると振り返っていい人生だったと思えるのかもしれません。
今回も読んでいただきありがとうございました。
努力をどう考えるか 努力するテクニック 努力という技術 努力の成果
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